2016-04-05 Tue 14:51 |
これまで妊娠しにくい主な原因として
血の少ない血虚 血液の滞る瘀血という 2つのパターンでお話ししました 血虚は妊娠しにくいだけでなく 流産しやすいし 妊娠中の不正出血も起こしやすくなります 血が少なくて冷えているので逆に言えば 血を増やして温めてあげれば 妊娠しやすくなるし流産防止にもなります 瘀血のある場合 子宮の血行が悪くなって堅くなり冷えています 瘀血はもともと血に熱が加わってできるので 瘀血が内にあれば内には熱が多く 外または下半身は冷える状態になります 鍼灸で使うツボは一つ一つに様々な働きを持ちます 使うことにより気血の量をアップするツボや 瘀血を解消するツボなど 患者さんの状態によって使い分けています 一朝一夕とはなかなかいきませんが 足の冷えやむくみがなくなったとか 基礎体温がきれいに二層になってきたとか ご自身の体は確実に変化していきます もちろん一番重要なのは 皆さんの日常生活だと思っています 食生活や睡眠などは基本中の基本 土台がしっかりしていないと せっかくの治療の効果も半減してしまいます 新年度も始まり 気持ちも新たになりました ![]() 生活環境が変わった方もいらっしゃるでしょう なるべく早く新しい生活リズムに慣れるといいですね 皆さんの思いが叶いますように・・・ 川崎の地でお祈りしております スポンサーサイト
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2016-03-26 Sat 15:47 |
これまで不妊の原因を
東洋医学的に大まかにざっくりと 血虚と瘀血という 二つの原因としてお話ししました さて改めて自分の体は今、どのような状況なのか? 血が不足してるのか? または滞りがあるのか? セルフチェックしてみましょう 血虚 ・やせて手足や全身が冷えやすい ・顔が白いまたは頬だけピンク色 ・皮膚や爪が乾燥している ・髪につやがない ・唇が荒れやすい ・冷えると生理痛が起こることがある(同時に腰や下腹部の痛み) ・生理がだらだらと長引くことがある ・不正出血して貧血がある ・生理中も含め下痢しやすい ・流産歴がある 瘀血 ・肌がくすみがち、黒っぽい ・シミやそばかすが目立つ ・足はよく冷える ・月経が少ないまたは遅れる ・生理痛とともに腰痛がある ・不正出血が続いても気分が悪くない ・下腹部を押すと痛みが出る ・便秘がち ・食欲あり 皆さん、いかがでしょう? どちらが多くあてはまりましたか? 時には両方という方もいらっしゃるかもしれませんね どちらにしても、 以前こちらのブログに書いた養生法などを 参考にしていただければと思います 次回は不妊に対して鍼灸で期待できることをお話しします |
2016-03-21 Mon 16:44 |
前回は「血」の不足・・いわゆる血虚が原因の不妊のおはなしでした
今回は血液の滞り・・いわゆる瘀血の不妊のおはなしです 瘀血とは血液が一か所に滞って 全身に栄養がいきわたらない状態をいいます 当然、子宮の血行も悪くなって堅くなり冷えているので 瘀血があると妊娠しづらくなります 「血液ドロドロということですか?」という質問をよく受けますが ドロドロ血とはまた異なる状態です もともと女性は月経があるので瘀血ができやすいといわれます 瘀血が停滞する部分は おへその周辺から下腹部全体が主で そのため下半身が冷えています ただ人間は全身冷えると死んでしまうので 逆に上半身には熱が多くなってのぼせやすくなります 「瘀血」をつくる様々な原因 まずは食生活面 前回、「血」は気が動かすとお話ししましたが 「気」も冷えた状態では動きが悪くなります 冷たい食べ物や生野菜などを多く食べると 身体が冷えて「気」の巡りも悪く血の滞りを招くので できるだけ控えましょう また以前に交通事故や転落して打撲するような事故に遭ったことがある方 扁桃炎などで熱が出やすかった方 肝臓や胆嚢の病気になったことがある方 現代医薬を長期間服用していたなど 過去の経歴も「瘀血」の原因になることがあります 活動不足も「瘀血」を助長します 1日30分のウォーキングや エアロビクスなどの有酸素運動は 「血」がよく巡るようになります 日常生活の中でより多く体を動かすように心がけましょう イライラは大敵 腹が立つことがあっても我慢する くよくよしたりあれこれ心配していると 「気」の流れが滞り「瘀血」になってしまいます イライラすることもありましょうが 意識的に気分転換を図りましょう スマイル・スマイルで ![]() 「気」の流れをスムーズにして「瘀血」解消!! |
2016-03-18 Fri 18:57 |
妊娠を希望しているのになかなか赤ちゃんが授からない
不妊に関しては人それぞれに 様々な原因があって なかなかひとくくりにはできませんが 東洋医学的では大まかに 血そのものが不足している血虚の状態と 体のどこかで血の滞っている瘀血の状態の 2パターンに分けられると思います その1ではまず血虚の状態から 血が虚しい・・すなわち血の不足です 血が不足すると子宮が冷えて妊娠しづらくなります 「血」不足の大きな原因はまず食生活 きちんと3食召し上がってますか? 「血」の材料は皆さんが召し上がる食べ物です 「血」の材料となる食材や 胃腸の働きを高める食材をしっかり摂りたいものです ただしいきなり大量に食べるのは禁物!! 少しづつでいいので長期的に取り入れましょう 「血」は自分の力では動くことができません 「血」の役割は全身を巡って栄養や潤いを運ぶこと その運搬には「気」が不可欠です イライラや落ち込みは気の循環を妨げる大きな原因です 明るく楽しい気分を持つと「気」の巡りがよくなり 「血」の回転率はグッとアップ!! 「血」が作られるのは夜の時間帯 特に睡眠をとる時間帯です この時は体を活動させず休むことが大切 夜更かしは「血」の不足を招きます なるべく早く休息モードに切り替えましょう 需要と供給のバランスも大事 頑張ってたくさんの「血」を作り出しても それ以上に使う量が多ければ血虚の状態になります 目を使うのも筋肉を動かすのも 脳でものを考えるのも 全て大量の「血」を必要とします 長時間、スマホを見たり 必要以上の精神労働は 「血」の無駄遣いになるので 避けましょう 何事も瞬発力でなく持続力が肝心です この機会にご自分の生活を見直してみましょう 次回その2は瘀血のおはなしをします |
2015-12-07 Mon 17:33 |
葉酸はほうれん草などの
緑黄色野菜に多く含まれるビタミンの一種です ご存知の方も多いと思いますが 葉酸の不足は 胎児の脳や背中の神経の病気を招く恐れがあります 妊娠を望んでいる方は 妊娠前から葉酸をサプリメントで摂取すると 子供の二分脊椎や 脳や背中の神経の病気になるリスクを 大幅に減らせることもわかっています 妊活中の方はぜひとも進んで葉酸を摂取することをお勧めします また近年では 大人でも葉酸が不足すると 動脈硬化を招き 脳卒中や心臓病、認知症になりやすいことがわかってきました 妊娠を考えている女性だけでなく 全ての方に必要な栄養素ということなので 意識して摂取するようにしたいものですね |